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2020.10.30

設立は株式会社?合同会社?

経営者様によっては起業するにあたり法人設立も一緒に行われる方がいらっしゃいます。

会社を「株式会社」「合同会社」のいずれにするか必ず検討する必要がございますので、今回は法人を設立するにあたりその二つの違い・メリットなどをご説明いたします。

 

~基本的な比較内容~

 株式会社

  定款に関する費用        90,000円(電子定款ですと50,000円)

  登録免許税                     150,000円

  出資者の責任                 有限

  代表者の呼び名             代表取締役

  役員の任期                     最長10年

  上場                             できる

   設立初期費用は司法書士へ依頼する手数料を含めると25万円~35万円とお考えいただければと思います。

 

 合同会社

  定款に関する費用        40,000円(電子定款ですと0円)

  登録免許税                     60,000円

  出資者の責任                 有限

  代表者の呼び名             代表社員

  役員の任期                     なし

  上場                              できない

   設立初期費用を司法書士へ依頼する手数料を含めると10万円~20万円となります。

 

~株式会社のメリット~

 将来、会社の規模を大きくすることをお考えの場合には株式会社をお勧めいたします。

 上場を目指す場合には株式会社でしか行うことはできません。

 また、資金調達の面で株式会社ですと融資、社債発行以外に株式による資金調達が可能です。

 

 

~合同会社のメリット~

 合同会社は株式会社と違い、出資者=役員となります。

 そのため、取締役が意思決定をしましたら、それと同時に会社の意思決定が決まります。

 株式会社の場合でも中小企業の場合、株主と役員が同一人物のことが多いですが、規模を大きくしていくとこの構図にならないこともあります。

 

~信用度は?~

 合同会社の認知度も広まってきてはいますが、まだまだ株式会社の方が主流のように感じます。消費者としては株式会社であろうが合同会社であろうが関心はないと思います。

しかし、業者間でのやり取りですと業種によっては合同会社の方が信用度を低くなるように感じます。

 融資の際には違いがないと聞くことが多いですが、実際のところははっきりしていない印象です。規模を大きくすることを前提で事業を長期的にみるなら株式会社をご検討いただく方がよいと考えます。

 

~税務メリットは?~

 株式会社と合同会社で税務的なメリットの差はありません。

 

~まとめ~

 株式会社と合同会社でどちらを選ばれるか判断するために私見ですが、

 ・設立費を低く抑え、規模拡大を目指さない場合には「合同会社」

 ・規模拡大を目指し、必要な資金が十分にある場合には「株式会社」

 と考えられてはいかがでしょうか?

 また、個人的な考えになりますが、

 資金が厳しくなく、こだわりが無いようでしたら「株式会社」を選んでおくのが無難かと思います。株式会社の方が長期的な事業をするのに、選択肢が多いように感じます。

 デメリットで言えば役員の任期が10年のため任期満了後に再度登記が必要となるくらいです。

 

以上が株式会社と合同会社の比較となります。

ご参考いただければ幸いです。

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